いつの、間にか、寝てたらしい。
朝の、日差しが、眩しい
「えーと、ノートは……ない」
え、たしか、ここに、あったはずだったのに
え、ヤバイ、どうしよう
もう、こんな時間、まあ、今日は、とりあえず、学校に、行こうっと

重い足取りで、学校に、行っている途中に、同じクラスの、渡部浩一(わたべこういち)が、話してきてくれた。
「どうしたの?」
「え、何が?」
「なんか、元気ないから。」
え……何で分かったの?
この人には、言っても、いい気がする。
「あのね……」
「どうしたの?」
我慢してたはずなのに、自然と、涙が、こぼれた。
「あのね…ッあのね…ッ私…ッ大切…ッのノート、なくしちゃたの…」
「どうしたの?誰かに、借りたノートなの?」
「うん。交換ノート」
「あ、そうなの。謝って、許して、もらえば。お前が、あやまったら、ぜってぇー許して、くれるから。心から、謝れば。俺だったら、確実に、許すな。もし、キレられたら、俺に、言え。俺が、そいつを、ぶん殴ってやるから。」
「ありがとう。優しいね。」
「照れるじゃんかよ」
ありがとう。優しいね。そう、心から、思ってるよ