「………え、えっと…言えないの。なんで持ってるかは。



 でも、いつか言うからっ………待っててほしいな…なんて」










 仮面をギュッと握り締めながら、私は言った。


 正直に、言った。




 いつか………絶対に、話すから。





 目をつぶる。



 怖くて。……この“先”が怖くて……。




「―――――……絶対だぞ?」



 え……?

 優しい言い方に、私は目を開いた。