「……とりあえず、帰ろうぜ」



 そう言って、奏多はブランコから立った。




「うん………」




 私も立った………と同時に、ポロリとポッケからなにかが落ちた。








 え……?







「おい、なんか落ったぞ」


「え、嘘………」





 地面を見ると、落ちていた。



 その落ちていたものを見て、顔が一気に青くなる。



「…拾えよ――――――――……え?」