「あ?んだよ」




「よくも大切なお嬢様を拉致ってくれたな」




「は?なにがいいたい」







「このまま逃げようったって、そうはいかねぇぜ?」






 本気の瞳――――――――





 世界NO.1の族・龍華の総長代理の咲間 銀だからこそ感じる殺気が、嫌でも感じられた。その場にいた全員が確かに感じたであろう。だって、肩をビクッと上げていたんだから。





 なにをしようとしてるの…?





 木原の手によってとかれた縄がシュル…と地面に落ちる。



「……ボディーガード!!何をしようとしてるの…?」


「安心しな。一瞬で終わる」



 フッ…と微笑む彼の目は、笑っていなかった。それでも、胸が高鳴る。