「てめぇら、なにやってんだ?あ!? その女から手ぇ離せ」 横から声が聞こえ、私はゆっくりと顔を向ける。 そこには、月明かりに照らされた“正義のヒーロー”みたいなヤンキーがいました。 栗色のツンツンした髪に、藍色のメッシュ。茶色の瞳を持った、たくましいヤンキー。 助けてくれた……。 力がヘニャヘニャ…となくなり、立っているのでやっとの状態になる。