時刻は、午後7時。
午後1時からデートをし、気づけばそんな時間。
なぜか「手、繋いでもいい?」と聞いてきた咲久に、私は無意識に頷いてしまい、一日恋人つなぎでデートをした。
行った場所は、遊園地。
ジャッとコースターでは、私は「きゃーっ!」と笑顔で騒いだが、咲久は「………」と失神。
お化け屋敷では、意外と苦手な私は「ぎゃーー!!!」とお化け役の人を殴ってしまった。そんな私を見て「ククッ」と咲久は爆笑。
観覧車では、狭い密室に二人きりということに慣れていない(ていうか、慣れるもんなの?)私は、景色を見ることを忘れ俯きながらドキドキする心臓うるさい!と思いながら、長く感じた15分間を過ごした。
そのとき咲久はどうしていたのか、まったくわからない。だってずっと下見てたもん。