「だめ…?」 子犬みたいなつぶらな瞳で上目遣いをしながら聞く咲久。 それにドキン…!と胸が跳ねる。 「い、いいけど…っ」 今きっと、顔真っ赤だ。だって、熱いもん。耳まで熱い。 「ねぇ、どうしてここがわかったの?」 「満が調べてくれたんだよ」 「満が…?」 咲久の斜め後ろにいた満に目線を移すと、ニコッと満が笑った。 「ありがとう、満」 「いえいえ」