「……ん…」 やっと意識が回復し、うっすらと目を開ける。 ヒンヤリとした冷たい床。回りからは数名の気配。 薄暗いココは、どこ…? 動こうとすると、あることに気づく。 「…っ、縄…?」 手足が縄で縛られてる。拘束されてるんだ。 コツコツ…、と足音が聞こえ、私の横でピタリと止まる。 「お、目が覚めたか」 頭上から声が聞こえたので、私は目だけ上に向ける。