下を向いていた顔を前にもっていくと、そこにはもう倉庫があった。 早いな…。もう着いちゃったのか。 足が進まなくなる。動けない。 ぎこちなくなるのは嫌だ。関係が崩れていくのも嫌だ。 簡単にいうと、俺は怖いのか。美藍さんに避けられるのが。 俺はゆっくりと倉庫の扉に手を伸ばす。 やっと届いた。でも、開くことができない。