俺は自分の唇にソッと指を触れさせる。 まだ、感触が残ってる…。 って、キモイ!自分が、キモイ!! 意識しすぎなのか、俺は。 さっきから、鼓動がドキドキと速くなってってる。 その鼓動は、どこか甘くて。感じたことのない“高鳴り”。 俺は手を唇から頭に移し、髪をかきあげる。