チラ…と隣に座っている美藍さんを見ると、顔が真っ赤に染まっていた。林檎みたいに。




 怒っているのか。それとも、ドキドキしているのか。…きっと両方だろう。





 俺も銀さんの言葉に若干怒りを覚えましたし。――それに、心臓がさっきからドキドキバクバクうるさい。






 目線を戻そうとしたとき、美藍さんと目があってしまった。目があうと、美藍さんの顔はかあぁ…!とさらに赤くなった。今にも爆発するかのように。







『……銀のやつ…っ、』





 てっきり『やるわけないでしょうが!!』とか言いながら罰ゲームを拒否しそうなのに。まぁ、美藍さんの性格からして言えないんだろう。




 あと、拒否しても銀さんが『やって』と何度も何度も頼みそうだし。






 というか、俺の心臓早く正常に戻れよっ!!!加速しすぎなんだよ!!!