―――これはジョーカーじゃない。そう言わんばかりに。 『美藍さん……力抜いてくださいよ』 『……っ、』 美藍さんは観念したかのように、はぁーとため息を吐き力を緩めた。 そしてスッとあっけなく取れたトランプと俺の持っていたカード一枚をテーブルの真ん中へとおいた。 結局、最下位は美藍さん。 ………これで、終わるはずだった。 が。