ラスト対決。




 俺と美藍さんの。







『ん』






 フッフッフッとなにか企んだような笑みをこぼしながら美藍さんは俺に二枚のカードを差し出すように腕を伸ばした。





 俺の持っているカードはあと一枚。……さて、どっちがジョーカーだ?






 いやこっちか……それとも、こっち…??





 ムムムム…と考えながら、指を左右に動かす。






『よし、決めた!』





 そう叫び、俺は左側のカードをひこうとした。が、なかなか取れない。きっと美藍さんが力を入れてるせいだろう。