『げ』
銀さんがわかりやすく嫌な顔をした。…あ、銀さんがジョーカーを持ってんだ…。一発でわかった。
『銀、わかりやすすぎ』
拓真さんがため息混じりにそう言うと、Kのカード二枚をテーブルにすべらせ、真ん中へいかせた。
そして、かぶっているカードを全員がテーブルにおき、ババぬきスタート。
じゃんけんをして、勝った玄さんから時計回りで行う。玄さん→拓真さん→銀さん→美藍さん→俺という順番だ。
みんな多分、銀さんがジョーカーを持ってるってわかってるから、玄さんはなんの躊躇もなく拓真さんの持っているカードから一枚取った。
『やりぃ~♪』
玄さんは早くも手持ちのカードを少なくした。