また、振り出しに戻っちまったなぁ……。 「美藍…一体、どこにいるんだ…?」 誰にも聞こえない程小さな声でそう呟いた。 「銀ー、拓真ー! どうだった~?」 すると、玄と徹が汗を流しながら幹部室に入って来た。玄が俺らにそう聞きながら、着ていたTシャツで汗を拭う。 「情報0」 拓真はそんな玄と徹を見てタオルを差し出しながら言った。