腰まである長い髪を一つに束ね、

 ポニーテールを作った。




「よしっ」





 私は、窓から寮を飛び出し、


 学校を抜け出した。





 街へと、走ってった。






 バイクは、父と母が亡くなった時売った。


 本当は、手放したくなかった。


 けど、あの時はお金が必要で仕方なかった。



 今となって、冷静に考えてみると、


 MIRIAのサイン入りのなにかだったら結構いい値段で売れたかもしれないなぁ。


 なんて、思う。