『もしもしー?銀、どうかしたか?』 3コールで晋也さんは出てくれた。 「あの…晋也さん、」 『…なんだ?』 「晋也さんの学校――――常和高校に美藍はいませんか?」 俺がそう聞くと、晋也さんは黙った。 これは、肯定なのだろうか。 『……どうしてだ?』 数十秒経ってから、晋也さんは言った。