―――桜華は、いないんでしょうか。 俺はキョロキョロと周りを見渡す。 お願いです…。影狼を潰してください。 俺らの敵とともに…。 「おめぇら、よくやったな。 影狼、お前らの目的は俺だろ?……だったら、俺を倒せよ」 入口から思わず震えてしまいそうなほどの殺気を感じ、低い声が聞こえた。