俺と美橙は奏多を起こそうと奏多の腕を肩に回すが、影狼のやつ一人がそれに気づき俺ら三人の足をパイプではらった。





 そして、奏多の手をグリグリと足で押しつぶす。





「ぅあ…!!」




 痛々しい光景に、俺らは目を疑った。





 奏多だけ…こんな目に合わしておけません。






 そう思って、起きようとするがその瞬間を待っていたかのように、足を影狼のやつらが踏んだ。




 美橙は、戦いで負ったのか腹を抑えながらずっと床に倒れている。






 俺らはもう、ダメだ。きっと。



 残りは昂と和也のみ。…たった二人。もう負け決定かもしれない。