「頑張れよ、晋也」 「おう」 健吾からの応援を聞き、俺は深く深呼吸をした。 「私はいつでもいいよっ」 本当に遊ぶ気かよ!なんて、言いたくなるほど笑顔でなにも構えずに待っている美藍。 ……油断してると、やられるぜ? 俺は最初から全力で、美藍の頬へと足を動かす。……いわゆる「キック」と呼ぶやつだ。