「ねぇ、不良さん。このまま腕折っちゃって大丈夫?


 それとも、殴られるのがお好み?」






「「ヒィッ」」






 女の子から放たれた殺気は、俺でも少し恐いと思ったほどで。不良二人組は「すいませんでしたー」と女の子が掴んでた手が緩まったと同時に逃げてった。







 そして、俺と健吾と女の子だけが残されてた。






「――――で、あなたたち誰?」





 欠伸を一つしてから、質問してきた女の子。今更かよ、って感じ。



 てか、俺らのこと知らない…?珍しっ。






「俺は、晋也だ」


「……健吾」