「イテテテテテッ」







 今、そう言ったのは、今の今まで女の子の腕を掴んでたやつ。



 そして、今、女の子は逆に不良二人の腕を掴んでる。




 表情は全く変えず、一瞬にして。




 俺……見えなかった。この状況に、ついていけねえ。








「だから一人で大丈夫って言ったでしょ?」






 フッと笑みをこぼし、俺と健吾を見つめる女の子。





 こいつ……ホントに小学生か?




 龍華の幹部並に強いかもしれねぇ。