……私、可愛くないな。



 今、みんなが私の目の前にいることがとても嬉しいのに。どうして私は素直になれないんだろう。








「でも、当日…また言いたかったんだ。






 いってらっしゃい。


 またな」








 銀が私のことを見つめる。その瞳は「任せろ」と言っているようだった。





「美藍がいないときの日本…っていうか、ここら辺の平和は守るつもりだからっ」


 

 銀の瞳の意味を説明するかのように、徹が言った。





 ……うん、私はそう呟きながら頷いた。





「よろしくね」