「おめぇら、よく頑張ったな」 最初に甲羅五人組に声をかけたのは、“私”じゃなく“桜華”。 「その努力に俺も驚いてる。……諦めずに前を向いて戦ってくれて、ありがとう。 って、俺がお礼言っても変だけどなっ」 五人の身体には、どこからしら怪我を負っていた。痛そう。早く、助けたい。 「大丈夫か?」 私が心配しながらそう言うと、五人は口を揃えて「平気です」と答えた。