「ん」
私は微笑みながら、清乃に手を伸ばした。
――まるで、私を部屋から強引に連れ出した晋也さんのように。
闇を抱えてると思ってるお前に、私が“光”となってその闇から抜け出させてやるよ。
ほら。大丈夫だ。
お前は独りじゃねぇ。周りを見ろ。お前の復讐のために、集まってくれたやつらがいんだろ?
独りじゃねぇ。目的がたまたま同じで簡単にまた影狼が復活できるわけねぇじゃんか。お前を…清乃を信用してんだよ。
進めよ。“光”へと。
私とお前は似てるから、助けたくなるんだよ。自分を見てるようで、胸が痛ぇんだよ。