「もうちょっと待ってください。美藍。
 もうすぐで美橙も来ますから」




 ドクン…




「み……と………?」



 だめ。来てはいけない。



 逃げなきゃ。




「あ、あの、私やっぱり帰「お待たせー!」



 帰る。そう言おうとしたときだった。


 タイミング、悪い。




「どうしたのいきなり………って、え?姉ちゃん?」





 久し振りに見る美橙の顔。



 黒髪に青のメッシュ。茶色の瞳。

 甲羅の幹部――――――