―――倉庫に着いた。


 意外と綺麗にだった倉庫。



 ……龍華を思い出すなぁ。




「こっちだ」


 周りを見渡していた私に、和也が声をかけた。


 幹部室に、私は連れてこられてた。



「じゃ、私、帰ります」


 倉庫に来たし。



「ちょ、待ってよ。美藍ちゃん」


「待ってって……。倉庫に来たじゃん」



「いやいや。来ただけじゃん」



 美橙が来たら…やばいんだよ。こっちは。


 奏多に腕を掴まれた私。


 こんなのすぐにはらって逃げれるけど…

 そうしたら、バレちゃうよね。


 私がただの女子高生じゃないってこと。