『絶対、復讐してやる――――――』
そう言って、私のことを睨むあの族の総長の顔が。
――――気がつけば、季節は冬。
「ねぇ美藍、久し振りに今日の放課後倉庫に来ない?」
昼休みに屋上に行くと、ダダダダダッと駆けてきてギュッと抱きついてきた昂が高めのトーンで言った。
甲羅の倉庫…か。
久し振りだなぁ。転校初日に一度一回行っただけだしね…。
「……じゃあ、行ってみようかな」
「まじ!?今、行くって言ったからなっ!!」
目を輝かせ、昂はスキップで奥へと行った。
屋上の隅には、和也たち4人もいてランチタイムのようだった。