―――少しだけ目を開けると、一番最初に視界に入ったのは真っ白な天上だった。
だんだん戻ってきた意識。
私はよいしょ、と体を起こした。
ここ…保健室?どうしてここに―――――あ、そうか。私、倒れて……。
私は額に手をそえ、何が起きたから頭の中で整理してた。
「美藍!…目ぇ、覚めたか」
横から聞こえた声に、私は振り向いた。
「あ…、和也……」
カーテンをシャッと開け、和也が私が寝てるベットの隣にパイプ椅子を置きそこに座った。
「大丈夫なのか?」
「うん。大丈夫」
「そうか…。よかった」
私の言葉を聞いて、頬が緩んだ和也がそう言った。