「♪~~♪~~~……―――――」







 5曲歌い終わり、私は呼吸を整える。




 ざわざわ……と、観客が騒ぎ出す。

「もう終わり?」

「えぇ~~~」

「もっと聴きたい!」

 そんな声が聞こえた。






 少しの間をおき、ゆっくりと口を開いた。





「今日は、私…MIRIAのために歌のために聴きに来てくれてありがとう!とても、とても嬉しいです。


 これで私は、本当に引退します。もう皆さんの目の前で歌うことはないでしょう。


 けれど、私のこと歌のこと、……忘れないでくれたらいいなって思います。一生心のどこかで覚えてくれてたらいいなって。



 ――――今まで、たくさんの応援ありがとうございましたっ!


 みんな、じゃあねっ!!!!」