次は、床が平らではなく不安定だった。



 これ作るの苦労しただろうなぁ。





「わっ…こ、これ……ゆ、床が……」





 私の腕を支えにしながら美橙が青ざめた顔で歩いた。




 …美橙、今度はお前か。


 奏多みたいに先に行かなければいいが…。




 自分の体もぐらついてるのに、美橙の体重も腕から伝わって、うまく歩けない。




「大丈夫ですか?美藍」



「あ…うん。そっちこそ大丈夫?紺」



「はい。大丈夫です」




 紺の声が前から聞こえた。



 多分紺はもう、この床をクリアしたな。早いなぁ。