「美橙、呼びに行こうよっ」




 私は前にいる2人に並び、そう言った。




「そうですね」


「美橙って、1-Sだっけ?」


「はい」





 私の提案に、紺と奏多が話す。



「1-Sなんだ…、美橙って」


 まぁ、予想はしてたけど。



 そして1-Sへ行こうとしてたら…




「姉ちゃん~~」




 と前から声が。



 ん?と前を目をこらして見てみると――――笑顔でこちらへと走ってくる美橙が見えた。