これ…借り物じゃなくね?



 ホント、何考えてんのぉ?




 はぁ~とため息をついてる頃には、


 周りも追いついてた。


 やばいやばい。




 この際、仕方ない!!




 ドキドキ…と緊張しながらも、晋也さんのいる放送席に行った。





「ん?なんだ?美藍」



 ニヤニヤしながら私を見つめる晋也さん。


 う……、この顔、絶対これから私がすることわかってる。



 悔しい!けど……。



「ほれ。俺を口説いてみろ。
 あ、ちなみに俺が惹かれるような口説き文句じゃねぇと動かねぇぞ?」