「木戸少佐!お誕生日おめでとうございます!!」
「…あぁ、また1つ歳上になったわけだ」
えへへっと照れ笑いする石原中尉は、確か今年で15だ。
「でも!敬語は抜きませんからね!!」
「えぇぇ…歳だって近いのだし構わないだろ?私だって君相手に堅苦しいのはごめんだ…」
「だーめーでーすっ!!私のような中尉と少佐ではかなりの差があるんですよ!?」
「同じく我らが祖国を発展させ、お守りする志を持った同志ではないかー」
なかなかおれない中尉にたいして私が拗ねた顔をすると、彼は焦りだした。
「えっ、あのっ、木戸少佐?」
「………………」
「しょーさ?えっと、えっと、すみませんあのっ」
「………………ふん」
「あわわわわ…!少佐ごめんなさいぃー!どどどどうすれば___」
「その辺りにしておけ、桜」
突然、私たちのそれとは違う太くしっかりとした声が自室に響く。