あたしは、目がほぼ見えない。光だけわかるの。



14歳の時に交通事故で視力を失った。

両親も、同じ車に乗っていて二人共即死だった。

親戚も少ないあたしは、年の離れた腹違いのお兄ちゃんの家に預けられた。


お兄ちゃんはパパの事業を継いで大成功したからかなり裕福な生活を送ってた。


中学も卒業はしたけどほとんど行かずに家庭教師だったし。


ずっとこのままじゃいけないって思ったから、高校からアメリカに行くことにした。



お兄ちゃんは目が見えないあたしのことを心配したけど今お兄ちゃんに頼ったら一人で生きていけなくなるから。






その選択は後悔してない。彼に出会うことができたから。