涙も晴れた、次の日のこと。

朝は、校門前で会った友達から告白の結果を聞いていた。
私が聞いたとおり、駄目だったと言っていた。
その子の様子は、少しだけしょぼんとしていたけど至って変わりはなかった。

教室に一歩踏み入れると、いつも雰囲気ではなくて・・・。
がやがや、わいわいしていた。

そして、彼の席に人だかりができていた。

会話の内容に耳を傾けた。


『えーーッ!?お前中学受験すんの!』
『さすが、頭いい人は違うね!!』
『しかも!私立とか金持ち~!あと、その学校ってさー県内でもトップだよねぇ!?』


耳を塞ぎたくなるような話が飛び交っていた。


中学受験・・・。

みんな、普通に地元の中学に通うと言っていたけど。

彼は相当頭が良かったから、もしかしたら・・・と思ってたけど。

やっぱり、受験するんだ・・・。


同じ中学に行けない。


そう思うとやっぱり、胸がちくりと痛んだ。