私は、頬をつたう涙も腫れてきた目も落ちたランドセルもなにもかも・・・気にしないで、窓の外の光景だけをただ一心に見つめていた。


返ってくる返事は「はい」か「いいえ」、または「保留」か「友達から」しかないはず。


下では長い沈黙。


『・・・え、ゴメン。』

『え~?なんでよぉ。好きな人でもいるの!?』

『ん、まぁね。』

『なぁにぃ?ウチの知ってる人?』

『知ってるんじゃない?』

『えーひどいー。』


私は微かな喜びが胸の中でうずいた。

友達には、悪いけど・・・。


でも、私は少しだけ救われた。