「結実、佐倉くんがタオル渡してたねぇ~!顔が赤かったよーー!?」
由葵が私の持っているタオルを見ながらニヤニヤしている。

「結実ちゃん、大丈夫なの?」

「うん・・・。」

私はあのことを思い出して、顔が熱くなった。


「結実は違う事で顔が赤いんだよねーーーッ♪」

「ちょ!由葵~~~?まだ、わかんないって・・・。」

「うふふ~」
紗英ちゃんはにっこり優しく微笑む。

後ろからおーいと声がかかる。
「あ、瑠香ーおっつかれ!格好良かった~!」

「はぁ、つかれたぁ~。ありがと!由葵!」

「はいはいー♪で、何の話?」

「今ね~、結実の恋について語ってたよん。」

「なになにー!?結実ちゃんの恋話~~~!?あたしも混ぜて~~!」


キャーっと盛り上がるふたり。
はほっといて、私は紗英ちゃんと歩いていった。