朝、目が覚めた。
まだ体は熱っぽく、だるい。

昨日使った鏡で顔を見ると、うーん、あまり変わらないような気がした。


ふと、窓から差す日差しが普段の朝より強い事に気付く。

カーテンを開けると、太陽は見えないがもう昼の近くあたりであるとわかった。


時計に目をやると、10時・・・。

トントントン・・・。

パジャマのまま階段を降りると。

「あ、結実。起きたの?今日はゆっくり休みなさい。」
お母さんは、読書をしていた。
読んでる本は、大切になおしてたのかカバーは古そうな絵だけど新品同様に綺麗だ。

「学校はお休みするの?」

「うん、今朝ね、結実うなされてたし、きついでしょ?」

「うん・・・。」
私は力なく返事した。


今日は、一日練習・・・。

そして、明後日が体育大会。


私はもどかしい気持ちでカレンダーを見つめていた。