私は、生まれてからずーっとずーっと告られたことも告ったこともない。

だってさ、それが普通でしょう?


好きな人は、小学校の頃にいたけど今は違う学校に行っちゃった。
初恋だったし、叶わない恋だって知ってたもの。

でも、どうしてるのかなぁ・・・とたまに思うことがある。


もうしょうがないことだけれど。


瑠香ちゃんには、「告られたことはない!」と何度も言った。
やっと信じてくれたらしいけど。


結構・・・私にとっては要注意人物。


瑠香ちゃんにちょっと聞いてみよう。

「瑠香ちゃんは、告ったことってあるの?」


みるみるうちに瑠香ちゃんの頬は朱に染まる・・・。


「あ、あるよ。」


さっきの元気そうな声とは正反対で、か細い声で言った。

「え?どうだったの?」
私が思わず聞いてみた。

「OKだったよ。今、付き合ってる・・・。」

「えぇ!すごいねぇ!!瑠香ちゃん・・・!」

私は本気で驚いていた。