ぜぇぜぇ言いながら、教室についた。

なんとかセーフ!
て、そんな問題じゃない!

由葵は私がいて「・・・よかったぁ」と言っていた。


さっきの男子の名字は“佐倉”というらしい。
名前までは自分達の足音でかき消されて聞き取れなかった。

その佐倉くんは私からみるとちょっと遠いけれど、前の方の席に座っていた。



―――――でも、綺麗だったなぁ。




ぶわっと舞い上がった桜・・・。


でも、あれの片付けはどうなるんだろうな・・・。

そう思って私はくすりと笑った。