葉月は1年前に別れた


突然、振られたらしい


葉月とその子は結婚の事までも考えてた


でも、所詮ヤンキーとお嬢様とはかくが違いすぎたらしい


お嬢様の親に見つかってしまい別れることになったって


葉月の親も呼び出されて誤りに行ったみたい


葉月の親はシングルマザーで、父親は葉月が小学生の時に家出した


葉月の教育方針で喧嘩になった


父親は俺みたいにヤクザの組員にさせるって


母親は絶対にこの子はそう言う道には進ませないって


今は、父親と同じような道を歩んでるけど


葉月は30分くらい話してくれた


「お前、悲しい過去だな」


「そうか。そこまでだと思うけど」


「その後、そのお嬢様とはどうなったん?」


「その後、お嬢様は隣街の大富豪の息子と結婚話まで決まってるって最後のメールがきたさ」


「そのあとは?」


「知らね」


空は雲一つなく綺麗な青色をしていた


「夏になったらさ海行こうよ」


葉月が言う


「おっ、良いな」


俺はちょっとテンションが上がった


「千明も誘いなよ」


「は?お前彼女とかいないじゃん」


葉月は笑いながらこう言った


「彼女くらい海でGETするさ」


俺は、ポカンとした


「なんちゅう顔してんだ」


葉月は爆笑した


「何が面白いんだよ」


俺も笑った


青く澄んだ空には俺たちの笑い声が響いた