俺は、学校が嫌いだった。


あいつに会うためだけに学校に通う俺。


あいつがいなければ今の俺はいない。


俺は、いつものように学校に向かう道を歩いていた。


どうせ、学校行っても楽しいことなんてないからカラオケにでも行こうと思ってた。


「はぁ、ダチでも呼ぶか」


俺は携帯を取り出した。


誰かからLINEきてんじゃん。


LINEを開くとクラスの女子からだった


「おーっす!はやく来ねーと授業始まるで」


めんどくせぇ。


なんでLINEしてくるだよ。


俺は、


「今日授業出ねーから。」


と、返信した。


なぜか、ダチに電話しようとは思わずLINEがかえってくるのを待った。


「はぁ、何してんだ俺。電話しよ」


LINEが来た。


「担任に怒られるよ!うちが迎えに行ってやるよ」


マジで意味わかんね。


普通迎えに来るか?


「来なくていーし」


返信したと同時にあいつが来た。


「おい、迎えに来てやったぞ。」


「来んなよ。てか、なんでカバン持ってんだよ。」


「うちも大地と一緒にサボるから」

「担任に怒られる言うたのお前じゃん」


「いーの。気分が変わった」


マジで意味わかんね


俺は、こいつに連れられてカラオケボックスに来た


本当はダチと行くつもりだったのに


こんなやつと行かなきゃなんーとか


「今日はついてねーな」


俺は呟いた。


「何?ついてるよ。このカラオケボックス半額だよ。」


はぁ?マジかよ。


本当人生ってわかんねーことばっかおこんだな。


「ねー。歌わないの?」


誰のせいで気分悪くなってると思ってんだ?


「後で歌う」


適当に返事をして携帯をいじってた


あいつがこっちを見てる


「なんだよ」


「なんか大地元気なさそーだから」


「は?普通だけど?」


「それならいいや」


あいつは笑顔を見せて歌い始めた


俺の初恋はその時だった。