「高校、行ってないです。」




小さい頃から体が弱く学校へ行けなかった私は、もちろん高校なんて行けるはずなかった。




「ふーん。つかタメ口でいいし。」



また、ふーんって。
まぁ、しつこく聞かれるよりはいっか。




「じゃあ、遠慮なくタメ口で。名前なんて言うの?」




久しぶりに話した気がするな。
まぁ悪そうな人でもないみたいだし、いっか。





「俺は、原田優斗。北野高校。」





北野高校って...確かここの近くかぁ。
いいなぁ、高校。





「どうして入院することになっちゃったの?」





こんなこと聞いていいかわからないけど話すことないしね。






「え、だせーしっ。」





優斗君は顔を赤らめて下を向いた。