「お前ら!何してんだ!」



叫ぶ男の子。

この子は、琉樹だったんだ…。



「琉樹、ありがとう」



一筋の涙があたしの頬を伝う。



琉樹は、あぁ。と言ってあたしに抱きついてきた。



「結構我慢してたんだよな♪羽奈」



「我慢ってなによ…………」



琉樹の腕の中で、うじうじしながら抜けようとするけど、やっぱり男の人は力が強くてあたしには敵わない。



「あーあ。優しくなったと思ったのに」