「羽奈、助けに行くのが遅くなっちまってごめんな」



そう言いながら、琉樹はあたしの頭をゆっくりと撫でる。





助けに…

助けに行くのが遅くなった…?





!?

あたし、ヤられたの!?



「あたし汚れちゃった…」



「いや、汚れてねぇ。俺が助けに行ったから」



…え? ふと、記憶がよみがえる。