最初は怒ってたのに

私の顔を見て真剣な表情になる紫音




「ちょっと待ってろ」


私はコクンと頷いた

下で何かを言ってる紫音の声が聞こえて
きた

多分…私のことなんだろーな…



紫音にこの顔見られちゃったけど

紫音ならいいか…




少しして紫音が戻ってきた


「お前…何があった?」


紫音は階段に座ってる私と目の高さを
合わせてしゃがんでる



紫音はこーいうとこが優しいなって思う



「黙りじゃわかんねーけど?」


私は首を横に振った…


大地に聞こえたら嫌だし

一言でも話したら泣きそうで


泣かないように思いっきり唇を噛み締めた



「ここじゃ話できねぇってか?」



コクンと頷いた…


ここで話て大地に聞かれたら…

それは絶対に嫌だ









「えっ?」


紫音が私の手を持って立ち上がるから
必然的に私も立ち上がる





「俺の部屋こい」


紫音は私の手を引いてどんどん進む…