今…私は大地の部屋のドアの前



すーはー

よし
深呼吸は完了



コンコンっ


私が “大地…” と呼ぶ前に
目の前のドアがガチャリと開いた




ついつい気まずくて下を向いてしまう



「何の用」


投げやりに言われた一言

すごく冷たい声


大地からはお日様のいい香りがするのに
私の前にいるのは誰?


私の知ってる大地じゃない…

大地は…
俺様だし怖い時があるけど

こんな冷たい態度だったことはない




私は
下を向いたまま黙っていた

こんなの大地じゃない

と、頭の中で何回も言った…