天佑は…泣き虫だ…昔っからな

俺と天佑は…幼馴染なんだよな〜



おっと…
こんな呑気なこと考えてる場合じゃねぇ


「天佑…入るぞ」
俺は天佑にだけ聞こえるように小さく言った


「失礼します…



“遅れてすいませんでした”」


ふはは…
天佑とハモった…


「あぁ…お前等か…
別に遅刻したことは
なんとも思ってねぇ…

それよりも…敬語とかやめろ…
いまさら気持ち悪りぃだろーが」



Oh?いつもの大地…だよな?
怒ってねぇよな?

うん…黒いオーラはねぇな


ふぅ
安心だぜ…

天佑も安心したみてぇだし



「お前等…
きょんはどーした?」


あぁ‼︎
…「帰りました」なんて言えねぇ〜


どーしたもんか…

「…きょんは…具合悪いから
先に帰るってよ〜」


おぉ!
天佑…ナイスな嘘だ!