情報収集を終え、小川は席を立つ。

どこの国も、激戦地と化している。

歴史でしか知る事のなかった、世界大戦。

多くの人々が語る核戦争による世界の滅亡ではなかったものの、長引く分、この大戦は凄惨な戦いが幾つも繰り広げられている。

核で一瞬にして多くの人間が命を落とすのか、兵士同士が血みどろの殺戮劇を延々と続けるのか。

どちらがいいのかなどと選択する事ではない。

どちらも愚かで、どちらも悲惨な事だ。

戦争そのものが選択肢にあってはいけない事。

一刻も早く終わらせなければならない。

テロ組織同盟などという馬鹿げた存在そのものを叩き潰して。